提出書類のヒント集です。ここからは1ページが長いですから、読み物としてのんびり読んでください。
国語分野
文章は中身、といったところで、基本的な日本語、作文ができないようでは話しになりません。そこで、本来、国語分野で補うベき作文の基礎を確認しておきましょう。文章の語尾は統一させる。
基本的なことですが、まず一文一文の文末を統一して下さい。統一するパターンは、これまた先生によって言うことが違いますが、とりあえず以下の2つと思って下さい。
常体:『~だ。』『~である。』で終わるもの。
敬体:『~です。』『~ます。』で終わるもの。
これのどちらかに統一しましょう。気にしないで何となく書いてしまうと、両方が混じって書かれたりしますので注意して下さい。
どちらを使うのか、という問題は、先生によって言うことが違います。ある先生は『論文や書類は必ず常体で書け。』と指導します。またある先生は『どちらでもよい。』と指導します。私はどちらでも良いと指導します。
ただし、高校生の志望理由の場合は敬体の方を強く指導します。これは小論文でも同じです。
論文では必ず常体だ!と主張する先生がいらっしゃいますが、実際に現実を見てみましょう。入試問題で出題される論説文、別に常体と決まっているわけではありませんよ。敬体で書かれた文章も沢山あります。
いったいこれはどういうことでしょうか?
心理的な問題です。
指導方法がわかりにくい課題を指導する際に陥りやすい『べからず主義』に陥っているのです。
『これをしてはいけない!こうすべきである。』
こう言えば指導した気になってしまうのです。
ですから、気にする必要はありません。
ただし、総合型選抜で多いですが、プレゼンテーションの『レジュメ(概要)』の類の提出を求められる場合もあります。このような文章の場合、私でも常体で書くように指導しています。
漢字は正確に書く。
いわずもがな!段落分けは必ずする。
見やすさ、読みやすさという点で、段落分けは必ずして下さい。文字数が限られていますので、小論文レベルで神経質になる必要はありません。書き言葉で書く。流行り言葉は使わない。幼稚な言い方はしない。
大前提です。詳しくは小論文コーナーを読んで下さい。マス目のある用紙の場合、原稿用紙の書き方を守る。
高校生なら誰でも持っていると思いますが、国語便覧・国語要覧の類、巻末に必ず『原稿用紙の使い方』が載っています。そこを読んで確認しましょう。こんなこと、いちいちホームページにアップしたりしません。日本語レベル 文節のかかりうけ
日本語の分かりやすさで注意すべきは、この『文節』にかかっています。にもかかわらず、舐められてしまうのもこの『文節』です。呼応表現
文節のかかりうけに関連するのですが、副詞の呼応表現に注意しましょう。 教える先生によって呼名が変わったりするのですが、この呼応表現とは、『決して~ない』『おそらく~だろう』といった、特定の副詞が来た場合、文末が決まってしまうというものです。よく『全然OK!』は間違っているなんて話題になりますが、それです。
一番多い間違いは『なぜなら~からである』です。『なぜなら』と来たら文末の表現に気を配って下さい。
一文の長さ
何となく文章を書いていく、つまり、つれづれなるままに書いてしまうと、やたら一文が長くなってしまう受験生がいます。いや、受験生に限らず、大人でもそうです。それはそれで1つの表現方法なので構わないのですが、志望理由書の類では避けた方がいいでしょう。大学によっては、試験官たちは膨大な量の志望理由書と向き合うのです。読みやすく、分かりやすく書くのも礼儀というものです。
そこで、私の場合、一文の長さは原稿用紙1行~2行、つまり、20~40字で書くように指導します。まぁ、こんな所は先生によって指導が違いますので、参考程度に留めて下さい。
これらは全て当り前の大前提です。
これが出来ないようでしたら、中身よりまず国語力を磨いて下さい。小論文の書き方(文章の書き方)のページを参考にしましょう。
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