提出書類のヒント集です。ここからは1ページが長いですから、読み物としてのんびり読んでください。
若人よ、大志をいだけ!
『快』と『善』
志望理由を舐めるなと、散々いってきました。しかし、実のところ本当は簡単なのです。そう。夢を持っている人間にとっては。以前の東京新聞に面白い記事がありました。
朝刊5面の記事でしたが、9月11日(2005年)の選挙へ向けての若い有権者についてでした。名古屋市の愛・地球博の会場で「行ったョ センキョ!フェスティバル」という名のコンサートが開かれるというものでした。詳細は省きますが、その会場に『投票済み証』というのを持っていくと、特典があるという話でした。
こうまでしないと若者は選挙へ行かないのか?と、私もクソ親父たち同様、ため息をつきましたが、ここで問題にしたいのはそんなことではありません。その『投票済証』の裏側に『こんな法律があったらいいな』という『夢の法案』を書き込むということでした。そして、この記事に出ていた例が面白かったのです。
『世界中で同じ日にお祭りをしよう条約案』
面白いと思いました。
世界中で同じ日にお祭りをする。よくよく考えると、そんな日はありません。クリスマス?これはキリスト教徒のお祭りであり、そうでない国ではまったく関係ありません。メーデー?これもそうでない国がたくさんあります。
そうです。
こんな日が本当にあったら、どんなに面白いでしょう。
こんな風に感じました。
4年に一度、スポーツの祭典があり、これにはかなりの国が参加します。そして、私は開会式、聖火台に火がともると、激しい感動に襲われ、涙します。
ついこの間まで憎しみ合い、殺し合いをしていた国と国が、同じ場所に集まりスポーツを競い合う。そう。国家を超えて、極限まで己を磨いた者が集う祭典。
だから、
『参加することに意義がある』
のです。
決して、物欲に支配された人たちが『駄目もと』の発想と曲解し「負けてもいいよ。オリンピック精神だ。」なんて精神ではないのです。
一年に一度、同じ日に同じお祭りをする。なんてすばらしいことか!
こんなこと言うと、物欲に支配された人間たちが「そんなこと不可能さ。」とか「絶対にできない。」とか言ってくるでしょう。そうです。その人には絶対に不可能でしょう。けど、若者がそんなくだらないことを考えるべきではありません。物理的に不可能でない限り、必ず方法はあるはずです。『できない』と考えたらどんなに簡単なことでも決して『できない』のです。
すると、物欲に支配された人たちが勝ち誇ったように「なら、どんなお祭りにするんだ?」と聞いてくるでしょう。
そんなもんわかるわけがありません!それを探しに大学へ行くのです。
今までなぜこんな日がなかったのでしょう。
それにはさまざまな原因があります。
政治的、宗教的、経済的、軍事的、歴史的、異文化相対主義と普遍主義…。さまざまな複雑な問題があります。越えられない壁があります。それを大学で学ぶのです。
そして、その学ぶ過程できっと見つかるでしょう。どんな祝日にしたら良いのかを。
私が『高校生活』で訴えています。
『快』と『善』について。
欲に支配されると人は自分を見失うのです。自分のやりたいことが見つからない若者たちは、結局、目先の欲に支配され、自分を見失っているだけです。
彼女を作りたい、彼氏がほしい。そして、口先だけの結婚の約束を結び、エッチしまくって…。
欲望100%です。
もちろん、人間である以上、欲望は必ずあります。私だってもちろんあります。私の夢も、細かく見れば欲望のひとつにあたります。けど、意味が違うことぐらいわかるよね?『世界で同じ日にお祭りをする日をつくる』という夢と『エッチしまくりたい。』という夢は違います。わからないのはすでに欲望に支配され、自分を見失っているだけです。
そう。ギャンブルと同じです。
ギャンブルはほどほどにすれば大変面白いものです。けど、ギャンブルに支配されると完全に自分を見失います。
禁欲主義になれ、と言っているのではありません。欲に支配されず、自分を見失うなといっているのです。
最近、魔法使いの漫画が流行っているようなのでそれ的に言えば、夢をかなえるのは神様の仕事。欲望をかなえてくれるのは魔族の仕事。けど、悪魔と契約を結んだときの代償はあまりに大きい。
目先の欲に揺り動かされていると、ある日、ちょっと気になったことが心にひらめいても、それが形になる前に、輝きを放つ前に、欲望によって消されてしまいます。アルバイトをして小金が入ると好きなものを買う。すると、さらなる欲望が生まれ、さらに他のものが欲しくなる。社会勉強のつもりで始めたアルバイトが、いつの間にか欲望を満たすための手段になる。
これじゃぁ、自分なんて見つからないよ!
『快』に支配されて欲で動く動物か、『善』を求める夢で動いている人間か。
夢で動いている人間が君たちの志望理由を見たとき、決して笑わないでしょう。欲で動いている動物が君たちの志望理由を見たとき、馬鹿にするでしょう。
恥ずかしいと思うな!
この世界にはたくさんの夢があります。そして、この日本にもたくさんの夢があります。そこら中にあります。それを見つけるのは君たちです。『出来上がった社会』『夢がなくなり、閉塞感漂う社会』これは欲に支配された動物たちが、己の欲が満たされず愚痴っているたわごとです。己を取り戻し、夢を見つけよう!
こころに何かひらめいたら、それを形にしよう。
それを書いてみればいい。
書いていくうちに自分と向き合い、自分に何が足りないかが見つかるだろう。
そして、それを大学へ行って学ぶんだ!!
若人よ、大志を抱け!!
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