年間スケジュール
特別選抜の年間スケジュールです。
月
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現役高校生の大学受験
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4月
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内申対策(必死に勉強) |
5月
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内申対策(必死に勉強) |
6月
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学期末試験(内申判定) |
7月
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内申(評定平均)発表(7/22) → 志望大学決定 |
8月
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夏休み(必死に勉強) |
9月
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出願 |
10月
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特別選抜入試(原則11月から) |
11月
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特別選抜入試(大学個別試験) |
12月
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特別選抜入試(大学個別試験) |
1月
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大学入試センター試験 |
2月
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一般入試 |
3月
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一般入試 |
AO入試と混同してしまいがちですが、一応、特別選抜の推薦入試、自己推薦、一芸入試、帰国子女入試、スポーツ推薦入試、社会人入試には、募集時期が決められています。しかし、AO入試が募集時期解禁なのを受けて、これらの制限は事実上、ないものと言って良いでしょう。
特別選抜のために
特別選抜入試(推薦入試、自己推薦、一芸入試、スポーツ推薦、その他)のために、本を読みましょう。 ただし、その前にまずは準備です。最初に確認して欲しいのは、他のページでも説明しているとおり、特別選抜入試がどのような受験生を求めているのか、確認して下さい。
特別選抜入試は、『入りたい大学のブランドが欲しい受験生』ではなく、『やりたいことがある受験生』を合格させる入試方式です。そのため、志望理由書などをいいかげんに書いて合格できる大学は、ロクな大学ではないということができるでしょう。
ですので、この方式で大学受験を考える受験生は、まず『どの大学に入りたいか』ではなく、『将来、何をやりたいのか』を決める必要があります。
残酷なようですが、この特別選抜入試方式の本来の姿は、学科試験に自信がない受験生のかけ込み寺ではないのです。もちろん、倒産寸前の大学を目指すなら、いくらでもいいかげんにやって合格できます。
さて、『何をやりたいのか』が重要だということで、もう少し説得力を与えるエピソードを紹介しましょう。
私は以前、東京の某女子医科大学付属の大学病院で看護助手をしていました。
その勤務先は集中治療室(ICU)でした。
そこで仕事をする人間は、医師のみならず看護師でさえ超エキスパートのスタッフでした、…って、名前だけ見ても分かると思います。そして、そこで働く看護師(看護婦さんのこと)たちは、頭の中までエキスパートでした。
彼女たちは、常日頃、最先端医療の現場に立ち、人の死を間近に触れ、自分の技術向上の努力を怠らず…(なんて書くと、昔の仲間に笑われそうですが)、プロを意識しながら仕事をしています。
そんな看護師たちは、熟練すればするほど、もっと勉強したい、もっと学問したいと考えるようになります。
そうなった時、大学へ進学しようとしたらどうしたら良いでしょうか?
学科試験を一から勉強している余裕などありません。
そういう受験生のために大学が門を開いているのです。それが、特別選抜入試で言うなら『社会人入試』、一般入試でいうなら『AO入試』なのです。
…はい。
残酷なようですが、推薦やらを考えている現役高校生の諸君に聞きます。
前述の看護師たちのような連中と競争する自信がありますか?
倒産寸前の、『大学』という名前がついた『学校みたいなところ』を受験するなら良いでしょう。しかし、名のある大学、それも高倍率が成立するような特別選抜入試を受験しようと考えているなら、覚悟を決めて下さい。
その覚悟として、まず、自分が将来、何をやりたいのかを考えてみましょう!
自信を持て
将来、何をやりたいのか、決めましょう。こんな話をすると、圧倒的多数の高校生たちが『自分は将来何をやりたいのかわからない』という返事を返してきます。
そうですね。
自分が将来、何をやりたいのか分からない受験生は大勢います。
しかし、そんな受験生でも、ほんの少し突っついてみると、実は『やりたいことが分からない』のではなく、『本当はやりたいことがあるのに、それがやりたいことだという自覚がない』というのが事実のようです。
その原因は、いたって簡単。周囲の無責任な大人たちです。
本当は、自分はこんなことをやってみたいのに、誰かに話すと馬鹿にされるんじゃないだろうか、自分がやりたいと思っていることは、恥ずかしいことなんじゃないだろうか、と、遠慮して、周りの顔色を見て無難に話しているだけなのです。
そんな時、『オマエの夢を誰がコケにできようか?』と、励ますのですが、そこへ至る道のりも分からず、また、周りの無責任な大人たちの聞きかじっただけの情報に流されて、自分を出せずにもがいています。
これが、私のところへ受験相談に来るほとんどの高校生です。
何も知らない大人たちがデタラメな情報と偏見で君たち自身を潰そうとするのです。
本当は、やりたいことってのが頭の中にあるんだけど、それが実は『趣味のレベル』と勘違いしていたり、『出来たらラッキー』程度に考えているもんだから『将来、やりたいことが分からない』なんて言ってるんです。
そういう受験生は、まず、第一歩を踏み出して下さい。
その第一歩の踏み出しが、この『特別選抜入試』対策と言って良いでしょう。
人の話を信用するな!自分で調べろ!
周りの大人たちはけっこう無責任です。適当なことを恥ずかしげもなく話します。まぁ、『クソ親父』って言葉があるくらいですから、君たちもなんとなく分かるでしょう。周りの大人たちは、何も知らないのに聞きかじっただけの知識で適当なことを言います。
注意して、決してそのまま信じるようなことは避けましょう。
そして、残酷なようですが、実は、大人だけでなく君たちの友達も同じです。
ある意味、『人の性』みたいなところがあります。
ちょっとばかし聞きかじったような知識でもあると、何か偉くなったような気がしてベラベラと話をしてしまう、こういうことを人付き合いの中から学んで行くのですが、こと受験となると、どうしても精神が不安定になったりして、ちょっとしたデマや、常識から考えれば明らかにおかしいことを信じたりします。また、苦しみから逃れようと、不都合なことから目を背けてしまい、楽な話を信じようとしてしまうのです。
もし、人づての話を鵜呑みにしてそれが間違っていたらどうしますか?
教えてくれた相手を責めても相手は必死に責任転嫁するだけですよ。
『俺が言ったんじゃない!○○で言ってたんだ。』と。
そんな訳で、人から話を聞く前に、自分から調べるように心がけましょう!
図書館に必ずあると思います。ぜひ読んでおきましょう。できることなら、オープンキャンパスへ参加するまでに読んでおいてください。 理由は次のページで説明します。