特別選抜

特別選抜

特別選抜

 学校推薦型選抜、自己推薦、その他、特別選抜には、以下のようなものがあります。

特別入試
指定校推薦  
一般公募推薦  
自己推薦 一部の大学にて実施
スポーツ推薦 一部の大学にて実施
総合型選抜 別項参照
社会人特別入試  
帰国生入試  
外国人入試 うさぎ団にて公開

特別選抜の花、学校推薦型

 推薦入試の出願期間は原則として11月以降で、試験日も11月以降と決められており、12月上旬には大半が終了します。
 推薦入試には『公募制推薦入試』と『指定校制推薦入試』の2種類があります。公募制推薦入試は、日本全国、どこの高校からでも推薦ができますが、指定校制の場合、大学側が指定した高校のみが推薦できます。
 一昔前ですと、推薦を受けた学生のほとんどが大学に入学しましたが、最近ではその傾向はほとんど通用しません。もちろん、指定校推薦で受験する学生はほぼ間違いなく合格しますが、公募制推薦では、学校長の判断と推薦、というよりも受験生本人の意志を最優先に、たとえ評定平均が低くても、推薦状を書いてくれる高校が増えたため、かなりの倍率となっています。
 推薦入試の募集枠は、定員の5割以内となっています。現状では、国立大学では5~15%、私立大学では20~50%となっており、最近では増加傾向が見られます。その原因は様々で、優秀な学生を確保しようと必死になっている大学もあれば、少子化の影響を受け、学生数減から早いうちに安定した学生数を確保しようと推薦枠を広げる大学があるのも事実です。

学校推薦型対策 推薦の条件

 主に学習成績、併願の可・不可、現浪などの諸条件がありますが、高校3年の1学期までに履修した科目の全ての評定の平均、つまり『全体の評定平均値』が重要です。
 推薦入試に応募するためには、大学側の指定する推薦条件を満たす必要があります。しかし、その推薦条件も、最近では各大学様々で、学校の学習科目成績のみならず、資格取得、諸活動(スポーツなど)の条件が加わる大学もあります。また、一般に国立大学では4.0以上、私立大学では3.2以上が目安となっている評定平均ですが、その指定も大学によってまちまちとなっています。
 また、指定校制推薦では、合格したら必ず入学しなければならないという条件があります。それに対し、公募制推薦では、合格したら必ず入学しなければならない推薦『専願制』と入学を辞退してもかまわない推薦『併願可能』とがあります。
 大学によって条件が違いますから、きちんと調べて対処しましょう。
 いずれにせよ、特別選抜入試は大学によって個性的な選抜方法をしますから、その大学に関し、よくよく調べてください。無論、志望大学のパンフレットを穴が空くほど読んで、その大学の特徴や個性を知っておくことが大前提です。また、志望大学以外の大学のパンフレットも読んでみるのも、井の中の蛙から逃れるためにも勉強になります。以下のようなサイトから取り寄せて勉強してみましょう。

選考方法

  特別選抜の選考方法には、以下のようなものがあります。

推薦入試のパターン
書類審査 (調査書 推薦書 提出作文)  
調査書 面接   
調査書 小論文(作文) 面接 
調査書 学力試験 小論文(作文) 面接  
調査書 学力試験 面接  
調査書 実技(実験)試験  面接  

 書類審査 (調査書 推薦書 提出作文)

 調査書や学校の推薦状、自己推薦書などの審査で合否判定します。学業成績の他にスポーツ、文化クラブ活動歴、出欠、遅刻状況なども厳しくチェックされます。  また、さまざまな分野の問題にじっくり取組む姿勢も重視され、常に学問や社会的事象への関心をもち、好奇心旺盛な学生が求められます。さまざまな分野に自ら問題意識を持ち、こつこつと調べ、解決へ導く能力があり、学習意欲が高いことが評価されます。

 調査書 面接

 このパターンは短大に多く、あくまでも試験科目は面接のみですが、高校時代の成績や出席状況、スポーツ、文化クラブ活動の実績も重要になります。  表現能力に優れ、礼儀がきちんとしていることが基本です。自分の考えや意見を誰にでも分かりやすく表現できると同時に、相手の意見にもしっかりと耳を傾け、理解する姿勢が評価されます。

 調査書 面接 小論文(作文)

 推薦入試の中でもっとも多いパターンです。『受験生の個性をもっと積極的に評価する』といった、推薦入試の大前提に沿っている試験です。尚、面接試験においては様々なパターンがあるので、面接のページで詳しく学習して下さい。

 調査書 学力試験 面接 小論文(作文)

 C型入試に学力試験が加わったパターンです。偏差値上位校、保育士、栄養士等、専門学部数が少ない大学の入試では、学力試験の比重が高くなっているのが特徴です。

 調査書 学力試験 面接

 出願条件が比較的ゆるやかで、併願が可能な私立大学で多く採用されている推薦入試です。

 調査書 実技(実験)試験  面接

 体育系、理系で多く採用されている推薦入試です。

相対評価と絶対評価

 AO入試のページでも書きましたが、ここで改めて確認しておこうと思います。
 …って、受験の常識なので、どこにでも書いてありますが。
 入試の評価方法には2種類があります。
 1つは相対評価と呼ばれる評価方法です。
 これは、受験生の能力(成績)の全てを数字化し、その数字によって相対的な順位を指定し、その上位何名かを合格させる評価方法です。
 それに対し、もう一方を絶対評価と呼びます。
 こちらは文字どおり受験生の絶対的位置、つまり、点数化した上下一覧ではなく、その受験生だけを考えて、その受験生が合格か否かを判定する評価方法です。
 教育なんたら法改定に伴い、学校の先生たちがつける通知表が絶対評価に変わりました。その結果、平等意識の強い学校教師たちによって、全く成績の意味を失ってしまったなんてニュースがありましたが、大学受験での絶対評価はそうはならないでしょう。
 これら特別選抜は、絶対評価入試で行われるのが原則です。
 確かに評定平均を提出したりしますが、それをもとに合否判定をするのでしたら、始めっから志望理由書だの面接だの小論文だのと、まだるっこしい試験など課しません。
 つまり、人が人を判定する入試だと考えていて下さい。

 

  

     

 


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