志望理由書の書き方⑥

志望理由書の書き方

④大学と学問

いよいよ志望理由書のクライマックスです。

その夢に必要な学問を学ぶ

 まずは、世の中を見てみましょう。
 2011年3月11日の東日本大震災、それに続く、福島第一原発事故…。
 新型コロナウイルスの蔓延に伴うパンデミック…。
 世の大人たちは、これらの災害に対し、どのような反応をしているでしょうか?
 文句ばかり言って何もしない大人。
 人の揚げ足とりばかりして何もできない大人。
 上から目線で偉そうなことを口にする、身の程知らずな大人。
 ただ知識を並べるだけで、問題の解決策など何も提示できない専門家。
 君たち若者には見せたくない恥知らずな大人たちばかりです。マスコミがそういう大人ばかりを意図的に見せているとしたら大したもんですが、それはそれでまた問題です。
 大学の先生に限らず教育に携わる者からすれば、君たちはこんな大人になってほしくないのです!
 これまでの日本社会では、偏差値をあげることばかり考えて自分の頭で思考してこなかったような大人ばかりつくってきました。その結果が、前述の有様です。もともと社会の問題や自分の人生には正解がありません。にもかかわらず、その正解のない問題に向き合ってこなかった偏差値世代が、世の中をおかしくしています。
 そのような大人をつくらないようにする、それが今回の教育大改革です。文科省は『明治維新以上の大改革』みたいなことさえ行っています。そして、これは志望理由書を課す入試の原点なのです。
 君たちの純粋な目で世の中を見て、柔軟な頭で社会の問題に向き合ってください!!
 ①社会ではこんな問題が起きている。
 ②こんな問題も起きている。
 ③さらにこんな問題も起きている。
 ④そして、社会ではこんな方策をとっている。
         ↓
 ◎なら、この先、いったいどうなっちゃうの?
 ◎どうしなければいけないの?
 上の①~④をもとに、矢印以下の項目を『想像』してみましょう。
 ただし、その『想像』のためには①~④では少ないかもしれません。だから沢山の情報を集めて行くのです。だたその情報は、『お勉強』や『お受験』の範疇で学ぶような情報ではありません。つまり、学校では教えてくれません。どのような“◎”にするか、偏差値を上げることしか考えていない人には難しいでしょう。結局、ありきたりな想像(小学生でも言えるような)しかできないでしょう。
 これは偏差値とは関係ありません。偏差値が高くても不可能です。
 自由に考えるのです!
 オリコウサンに洗脳された頭を捨てましょう!
 自由な思考、誰の目も気にしない自由な発想を抱くのです!
 その過程で、自分にとって、自分の目指すものにとって不足しているものが見つかるでしょう。その不足を補うのが『学問』なのです。『学問』とは、勉強して偉そうなことを口にできるようになるために修めるものではありません。その『学問』を使って、皆が笑って暮らせる世の中をつくらなければならないのです。
 そのために学問を修めるのです。

 もちろん、そうでなくても構いません。世の中の役に立てなくても構いません。しかし、それは個人の趣味の問題。そういう受験生は、志望理由書なんぞ必要としません。一般入試を受験しましょう!くどいようですが、志望理由書を書いて受験する特別選抜、総合型選抜は、楽して入るための入試ではないのです。

自分が求める学問が学べる大学を選ぶ

 さて、自分の目標に向けてなぜ学問が必要なのか、おおよそのことが分かったと思います。
 くりかえしになりますが、 『自分の目指す夢のために学問が必要だ。だから、大学で学ぶ!』 ということです。
 そのためにも、自分が目指す進路について勉強しましょう!…ということでした。
 では次に、その目指す学問ですが、学問の分野は様々です。種類も様々ですが、レベルも様々です。それらを見て行けば、無限に選択肢があります。その無限の選択肢の中から、自分にあった学問を学べる大学を選ばなければなりません。それが志望理由書のクライマックスです。
 志望理由書を読んだ大学の先生から『別にウチの大学じゃなくても構わないじゃん?』なんて思われたらおしまいです。特に、総合型選抜では、大学側の求める人材と自分がマッチしていることが必要になります。そのためにも、しっかりと志望大学について研究しましょう!
 くどいようですが、まずは、とにかく、大学について勉強して下さい! 受験雑誌に折り込んである葉書や、下のようなサイトを使って資料請求↓してみましょう。

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志望理由書の書き方
まずは、何はともあれ志望校の研究!

 

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