書き方/パターン
志望理由書を提出する大学は言うまでもありませんが、面接だけの大学(または専門学校)を受験する場合でも大切!立派な志望理由書が書けたら、それを面接試験で話せば、充分合格できます。そして、
志望理由書とは、そう簡単に書けるものではありません。
私が高校生の時、「志望理由も書けないの?」と怒られたことがありますが、その怒った先生に立派な志望理由書を書く能力はないかもしれません。なぜなら、他人の作ったものを評価するのは誰にでもできることですが、自ら何かを作り上げることは能力がなければできないからです。
志望理由書の内容がどんなものかは他のページに書いてありますので、ここでは、志望理由書の書き方、パターン例を紹介しましょう。
志望理由書の型紙
…では、具体的にやってみましょう。 書く内容は以下のとおりです。これは別に私のオリジナルとかいうわけでもなく、どこでも指導している内容なので、ぜひ参考にしてみて下さい。
意志提示 (最初に書くのは海外では常識) 将来、○○になりたいので、○○大学○○学部(専門学校)に入学したい。
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きっかけ (エピソード)
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将来、自分はどのように社会と関わっていくか (なりたい職業、やりたいことと、それを取り巻く社会状況)
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志望大学(学部)との関連 (パンフレット、オープンキャンパス等からの情報を元に、この大学ならではの理由)
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まとめ 以上の理由で、私は○○大学○○学部(専門学校)を志望します。
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上のそれぞれの段落に必要事項を書きこめば終わりです。 難しいですか? こんなものはどこでも指導していますので見たことある受験生もいるでしょう。 書くことは何も難しくはありません。 あくまでも難しいのは中身なのです。
では、以下に、志望理由書に含める内容の5つのポイントを考えましょう。
①意思表示
最初に結論を持ってくるのが文章の原則です。日本人はやたらと言い訳や味のある導入をやりたがりますが、『思い起こせば○年前~』的な文章は結婚式のスピーチだけにしましょう。もちろん、文章表現力のある学生だったら、自由に書きだしても構わないでしょう。詳しくは≫ ①意思表示のページを見て下さい。
②きっかけ・エピソード
『意志提示』で書いた『~になりたい』と思ったきっかけ、エピソードを個人的体験をもとに書いてみる。経験したこと、体験したこと、印象に残った本、映画、テレビ、人との出会いなどを書いてみましょう。詳しくは≫ ②きっかけのページを見て下さい。
③社会との関わり/将来の展望・自分は現代社会とどのように関わっていくのか
将来、自分はどのような業界でどのような職に就き、どのように社会と関わっていくのか、そのなかでどのような自分でありたいのか、そのためにはどのような学問が必要で、大学ではどのようなことを学びたいのか、やりたいのか、具体的に書きましょう。そのために自分の進路について学習する必要があります。詳しくは≫ ③社会との関わりのページを見て下さい。
④志望大学(専門学校)でなければならない理由
ここまでの内容を受け、この大学(専門学校)でなければならない旨、全体をまとめましょう。『志望大学(専門学校)ならではの特徴』に 触れて、自分の求める大学(専門学校)は○○大学(専門学校)であることを示しましょう。詳しくは≫ ④大学・専門学校と学問のページを見て下さい。
⑤まとめ
『以上の理由で、私は○○大学○○学部○○学科(専門学校)を志望します。』とまとめましょう。ここで注意して欲しいのは、パターン(形式)を決めてしまうと個性が無くなると考える人がいますが、そんな心配は全くありません。パターンは必要なことだし、そのパターンの中でいくらでも個性が出せるからです。
本当に個性的な学生が、パターンを無視して素晴らしい文章を書いたりしますが、それは、論理だの中身だの以前に文学的センス、文章力があるだけです。恐らく日本語のCEFRで言うなら『書く』のレベルがCEFR-B2レベルと言ったところでしょう。
問題はあくまでも中身です!
『意志提示』と『きっかけ』なんて誰だって書けます!
また、十人十色、人によってそのきっかけは様々です。
けど、その次の『社会的意義/具体的ビジョン』なんていう部分は、そう簡単に書けるものではありません。
ではどうしたら良いでしょうか?
そう、そこで新聞の出番です!
新聞で見かけたニュースや話題に関連付けて、自分の目指すところを考えましょう。
さらに、『まとめ』のところでは、大学の試験官から「別にウチじゃなくてもいいじゃん。」なんて思われたら一巻の終わりです!
入学案内パンフレットをしっかり読みましょう!
くどいようですが、まずは志望校のパンフレットをじっくり読んで、志望理由に書けそうな話題や自分が気になった部分にマーカーで印をつけるようにしましょう。『大丈夫!志望校について知ってるから。』なんて言わずに、その大学では何が“売り”なのか、きちんと確認してください。また、前のページにも書いたとおり、その志望校ならではの情報を見つけるのは、他の大学・学校と比べると分りやすくなります。無料で資料請求できるなら、志望校と似たような大学・学校の資料も請求して、比較してみるのが一番です。場合によっては、そこで志望校変更が起きるかもしれません。
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いずれにせよ、進学雑誌の折り込み葉書や、上のようなサイトを使って資料請求してみましょう。
パターンは簡単です。要は中身です!とにかく情報を集めてください!
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