新学習指導要領の英語

CEFR

インター・アクションをやるとⅡ

 インターアクションを続けていくと、様々なことを知り、そして、気づきます。日本語と英語の語順の違いなど気にしている場合ではありません。自然に身についていき、語順になれていきます。語順になれると、長文読解もスラスラと出来るようになるのです。また、英語の単語と日本語の単語が1対1で(意味が)対応していないことにも気がつきます。そこで、ここでは文法(コミュニケーション能力の範疇にある文法能力も含める)的なお話をしたいと思います。

動詞の種類

 英語の動詞がbe動詞と一般動詞の2種類だってことを中学生の早い段階で学習します。けど、一般動詞を使っているうちに気がついていきます。その分類だけでは説明できない動詞の種類があることに。
 それを以下、4分類をご紹介します。

 ●動作動詞
 ●瞬間動詞
 ●状態動詞
 ●知覚感覚動詞

    …以上です。  まず、

  ●動作動詞
 その動詞の示す意味の行動(動作)をする時、ある一定の時間を必要とする動作を表す動詞のことをいいます。わかりにくいかもしれないので、次の瞬間動詞を見てみましょう。

  ●瞬間動詞
 その動詞のもつ意味の行為(行動)は、時間をかけて行うことはできない、言ってみれば瞬間の変化を表す動詞です。たとえば、『歩く( walk )』とは?  もちろん、動作動詞です。時間がかかりますよね?そう考えれば、『走る( run )』も『食べる( eat )』も動作動詞で、その他たくさんあることに気がつきます。
 では、瞬間動詞とはなんでしょうか。
 『死ぬ( die )』って動作、考えてみて下さい。そう。これは動作ではなく生きている状態から死んでいる(死んだ後の)状態へと変化する一瞬の変化を表しています。
 同じように考えると『出発する( depart )』とか『到着する( arrive )』など、まだ出発しない状態から動き出した瞬間の変化。また、まだ到着しない状態から到着した状態への瞬間の変化、この意味を表しています。これが動作動詞と瞬間動詞の違いです。
 そして、

●状態動詞
 もともとその動詞の持つ意味に、ある状態を表しているという状態です。
 『知っている( know )』とか『所属している( belong )』『持っている、いる( have )』とかが状態動詞に分類されます。膠着語である日本語では『いる』をつけることで表現しますが、屈折語である英語では、単語そのものに意味を与えています。これを助動詞などで意味変更をするのです。

 さて、なぜ、このような分類が必要になってくるのでしょうか。
 結論から言うと、
 まず、この動詞の中で『進行形』を作ることができるのは動作動詞だけ、ということです。
 そして、瞬間動詞、状態動詞で進行形を作ることはできず、無理やり意味を考えて使用すると、おかしなコミュニケーションとなってしまいます!!
 ○ I am walking in the park.
 × I am knowing him.

 瞬間動詞で進行形(be動詞+~ing)を使うと『その瞬間に向いつつある』という意味に受け取られてしまいます。
   I am dying.
 『私は死につつある(まだ生きているけど、死への瞬間へ向って状況が進行している)』
 という意味です。
 どうでしょうか?
 机に向かって『言語知識』を詰め込まれる授業では教えてもらえないし、たとえ教えてもらっても、実際に使ってみないと分かりません。けど、非常に大切な『言語機能』なのです。
 さて、状態動詞です。
 もともと状態の意味があって進行形は使えない、とはいえ、こんな場合はどうでしょうか?  ある状態がずっと進行している、なんて場合です。
 つまり、『知っている』という状態が、進行している状況。『知っている』という状態が、ずっと『継続』している状況です。
 ピンときましたか?
 そう。
 現在完了の継続用法とは、このためにあります。
 『言語知識』を詰め込む授業では、とにかく詰め込まなければならないため、sinceがあったら継続!なんて教えますが、そんな覚え方をしているから全く使えるようにならないのです。    

 

 

enjoy

× I enjoyed very much at the party.
× We enjoyed very much.
 enjoy は他動詞なので、常に目的語が必要です。
  ①名詞
  I enjoyed the party very much.  (そのパーティーは楽しかった。)
  ② oneself
  I enjoyed myself very much at the party.  (そのパーティーはとても楽しかった。)
  We enjoyed ourselves very much.  (私たちはとても楽しかった。)
  ③動名詞
  I enjoyed meeting him.  (彼に会って楽しかった。)
  Do you enjoy studying English?  (英語を勉強するのは楽しいですか?)   

予定

× What will you do at the weekend?
× I will play tennis with Tim on Sunday.
 会話では、はっきり決まっている予定や、話している時より前に決めた意図について話す時は、 will ではなく be going to を使います。
  ① What are you going to do at the weekend?
   (今度のウイークエンドは何をしますか?)
   I'm going to play tennis with Tim on Sunday.
   (日曜日にティムとテニスをします。)
 いつのことかをはっきり言えば、現在進行形でも決まっている予定を表現することができます。その計画に一人でなく何人かが、かかわっている場合、特にその傾向があります。
  ① What are you doing at the weekend?
   I'm playing tennis with Sunday.

 決まっている予定や、話す時以前に決めたこと本来の未来について話す時は will を使います。
● My father will be 65 in September.(父は9月に65歳になります。)
● I think it'll rain this afternoon.(今日の午後雨になるでしょう。)
 この2つの文は、予定でも意図でもないので will が使われます。
  ● I think I'll stay atu home this evening.
   (今日の夕方は家にいると思います。)
 この文はあまりはっきりしない意図について話ているので will が使われます。
  ● Can someone help me? Yes, I will.
    (手伝って下さいますか? ええ、いいですよ。)
 これは瞬間に決まった意図なので will が使われます。    

やりもらい

× My boyfriend presented me some flowers.
 ◆友人や親戚の間で『プレゼントをする』というときは、動詞は give を使います。
    ⇒ ○ My boyfriend gave me some flowers.
    (ボーイフレンドが、私に花をくれました。)

 ◆動詞 present を使う時は、賞、メダル、花束などの公式的な場での授与の場合です。
  The Queen presented the prizes.
    (女王は賞を授与しました。)
  He was presented with a gold watch when he retired.
    (退職に際して、彼は金時計を贈られました。)

 

 

テンス

◆過去の終わった動作については、たとえその長さに触れる場合でも、普通は過去時制を使います。
  × I was liveng in America for five years when I was a child.
 ⇒ ○ I lived in America for five years when I was a child.
    (子供のころ、アメリカに5年間住んでいました。)

  × We were waiting for an hour, and then we left.
 ⇒ ○ We waited for an hour, and then we left.
    (1時間待って、私たちはそこを離れました。)

◆過去進行形は、過去のある時点で起こっていたことを伝える時に使われます。
 I was living in America when the war broke out.
  (戦争が始まった時、私はアメリカに住んでいました。)
 It was raining at 6 o'clock this morning.
  (今朝6時に雨が降っていました。)


まだまだいくらでもあるのですが、機会があればブログにでもアップします。


第二言語習得を目指すため、これまでの学習方法を変えなければならない部分があります。そのための発想の転換が必要です。

 

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