面接試験対策⑥

面接試験対策

共通質問集

 以下の質問は全大学全学部共通ですが、聞かれない場合もある質問です。聞かれないかもしれない、去年は聞かれなかったなどという先入観を捨て、必ず万全の準備をして下さい。  私が常日頃受験生に言うのは、「面接対策は、受ける前なら何でもできる!しかし、終わった後では何もできない!」ということです。…当り前ですよね?勝負師を自称する学生でも、人生の勝負に出る場面はこの後いくらでもめぐってきます。この(受験の)ような小さな場面で勝負に出るのは避けましょう。

人物を見る質問

  あなたの趣味は何ですか?
  最近、読んだ本は何ですか?
  あなたの長所と短所を言って下さい。
  特技は何ですか?

 どれも受験生の人柄を見る質問です。決まった解答などありません。
 趣味のような質問は、出願書類に書いてある内容を確認程度に聞いてきて、そこから話をふくらませようとして来る場合がありますので、あまり興味のない話題で嘘を書くと失敗する恐れがあります。正直に答えるようにしましょう。
 また、これに加えて自己紹介をさせられたりしますが、これについてはぜひ練習しておいて下さい。これがなかなか大変なようです。
 特に自らすすんで自分の短所を言い、反省したがる受験生がいますが、絶対に止めましょう。これに関連し『自己推薦』やら『自己アピール』やらと、自分を売り込むのが下手で苦労する受験生がいますが、無理もありません。日本社会全体が『自分を売り込む』よりも『自分を反省する』のが美徳だとして来たのですから。しかし、これからの時代、そうも言ってられません。自ら自己表現をし、自分を売り込む能力が必要とされるのです。これはグローバル・スタンダード(世界基準)でもあり、仕方ありません。ぜひ頑張ってみましょう。
 そこでアドバイス。
 自分の長所、って結構自分じゃ気がつかないもんです。そこで、受験参考書だのに書いてある実にくだらない返答を暗記し、試験官をうんざりさせる受験生がほとんどです。
 自分の良い点って自分じゃ分からないのが普通です。ですから、ぜひ周りの人に聞いてみましょう。親友や部活仲間でもいいでしょう。また、特にお世辞だの抜きにいろいろと言ってくれる大人に聞いてみるのも良いでしょう。

社会との関わり

  最近関心を持った出来事(ニュース)は何ですか?
  あなたは新聞のどの部分を読みますか?

 『受験生といえども社会の一員』こんな発想で行われるのがタテマエですが、それ以前に、社会で何が起きているのか分からないような受験生を、すすんで自分の大学に入学させたがる先生はいないでしょう。常識的な質問として考えて下さい。
 また、よく受験生に聞かれるのですが、志望学部に関連するニュースの方がいいかどうかということがあります。これに対する正解もありません。受験日直前に、あの9.11テロや3.11東日本大震災のような、世界を震撼させる大ニュースでも起きようものなら、当然、大学の先生だって受験生に色々と聞いてみたくなるだろうし、世界を震撼させずとも、高校生や受験生が犯した信じられない犯罪が起きようものなら、同じ受験生、孝行せいとしてどのように考えるか、これまた面接官の方から質問してきたりします。
 既成の習慣や周りの雑音に惑わされず、自分自身をしっかりもって答えれば、全く問題ありません。

その他

  なぜ(指定校)推薦にしたのですか?

 他のページで散々書いた推薦入試(特別選抜入試)の主旨を理解していれば簡単な返事です。つまり、特別入試はあくまでも学力以外の評価で学生の合否を判定する入試です。推薦入試で言うなら、高校3年間を通して自分のやってきたことを学校や自分が“推薦”する入試なので、その点を答えるようにしましょう。
 面接試験の最大の目的は、面接の質問応答を通して、学問・研究に対する意欲や資質、適性などを総合的にチェックすることです。特に志望動機に関する質問では、志望動機の具体性、目的意識などに限らず、志望大学と学部の理解度なども確認されます。それが答えられない受験生は、面接試験のない受験方式を選んで進学するようにしましょう。世界史が苦手な受験生が世界史のない大学を選ぶのと全く同じことです。志望動機に関しては、他のページで書いていますのでそちらを参考にして下さい。

 

面接質問集
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共通質問②