面接試験対策④

面接試験対策

解説

 まずは、大学の面接試験の説明として、どこにでも書いてあるような話から書きたいと思います。

面接のルール

 面接試験で自分の意見を言わなければならないということを中心にお話をしました。では、その面接試験が実際にはどのように行われるのか、また、どんなものにも必ずルールは存在し、大学入試の面接ではどのようなルールに注意しなければならないのか、ここではそれらの点についてお話します。

面接試験、口頭試問、面談

 面接試験は、大きく分けると2週類存在します。1つは面接試験、そして、もう1つが口頭試問です。一見、どちらも同じように見られるかもしれませんが、この2つは全く違うもので、内容も大きく異なります。また、これに面談なんてのも加わってきます。
 面接試験とは、文字どおり、ペーパーテストでは計れない部分を計る試験であって、受験生の人柄や個性、バイタリティーを判定する試験です。一方、口頭試問(口述試験・口述試問等、呼び方はさまざま)の方は、口頭で知識、学力を試問する学力試験です。さらに、面談は、3者面談や個別面談で御馴染み、制限時間抜き(?)で、『相談』する試験のことをさします。
 さて、ここまで確認したら、自分の志望校の面接試験をよく調べてみましょう。面接と面談と、字を読み間違っていませんか?先輩から口頭試問のアドバイスを受けていませんか?先生たちだけでなく受験生もつい面接試験をいっしょくたにしてしまい、いざ受けて見るとやたらと難しい質問をされ、よくよく願書を調べてみたら口頭試問だった、なんてことがよくあります。十分に下調べをしてください。

口頭試問

 主に口頭試問は理・工系学部や医学・歯学・薬学・看護学系学部の面接で実施されます。その場合、高等学校の数学、物理、化学、生物といった教科から『法則』『定理』などの基本事項が問われます。
 ただし、文系学部でも、一部口頭試問を実施する大学がありますので、必ず志望大学の過去の傾向を確認しましょう。

面接官の求めるもの

 決まり切った話ですが、大学入試の面接試験では、学科試験では計れないものを読み取り試験になります。その主なものは、志望学部への適性や目的意識、社会的関心、やる気、学則を守れるかなど、大学で学ぶための適性がチェックされます。
 これらに対し、自分の意見を言うのは当り前ですが、それ以前に言葉づかい、態度、品性、やる気といったものを面接官はつかもうとします。

大学での目的意識

 この大学の4年間で勉学なり研究なりを続けていける資質を持った人物かどうか、適性や資質というのはこの一言に尽きます。これが面接で問われる最大のポイントと言ってもいいでしょう。自己推薦だろうが学校推薦だろうが、合格したらその後卒業まで面倒を見なければならない学生を決めるのが入試です。当然の如く、合格してから苦労しそうな学生は決して合格させません。
 では、どのように問われるでしょうか?それは、当然の如く「なぜこの学部(学科)を志望しましたか?入学後は何を学びたいですか?」と言ったものなのですが、そんなものは志望理由書に書いてあります。そして、その志望理由など『聞かれることが決まっているので、あらかじめいくらでも嘘がつける』のです。そんな質問をまともに信用するでしょうか?もし受験生の答えをまともに受け取る試験官がいたら、そのような試験官がいる大学へ進学すること自体、不安になってしまいます。ではどういうことでしょうか?
 面接官は、志望理由から話しを広げ、一見、何ら関係のないような話を始める時があります。その裏は、不合格が既に決まっているが、速く終わって返してしまったらあらぬ疑いをかけられると考えている場合、なんてのもあるのですが、この裏こそ、その受験生の資質をチェックしているのです。リラックスして話す、その端々に、その受験生の人物が見え隠れするのです。『この受験生は本気だな』とか、『この受験生は本当に人から好かれるのだろう』とか『この受験生は根気がありそうだ』とか。
 これが常識です。入試面接だけではありません。世間一般で生きていく上でこの程度の判断などいつもなされているのです。だからこそ、模範的な解答を言うことは無意味な行為であって、自分の意見を言わなければならないのです。まぁ、逆に言えば、人格に問題があるような受験生なら、100%模範解答、真面目人間ギャートルズになり、試験官を騙せば良いことになりますが、このような人材を大学に合格させても、社会が迷惑するだけで、その大学の評判は、ますます落ちることでしょう。

 

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解説④