項目別Ⅰ:過去に関する質問
進学・就職等で求められるエントリーシートで質問される項目のうち、ここでは過去(これまでのこと)についてみて行きましょう。
◆プロフィール
プロフィールとして、以下のような項目を記入させるエントリーシートがあります。【生徒会委員会での活動】
別に生徒会長になる必要はありません。生徒会長100点、副会長50点、書記30点なんてつまらない評価は高校入試までです。一部、大学でも行っている所があるようですが、そのような大学は行かないほうが後々の人生のためでしょう。生き恥をさらすだけです。まず、大学受験の場合、内申目当てで生徒会に入った高校生が『私は生徒会長を務めました』と言った瞬間、『オマエがぁ?』って言葉が返ってきそうなものです。内申目当てが見え見えの、いかにも統率力がなさそうな、言ってみれば、サイズに合わない大きな服を無理に着ていたような高校生の経歴など、全く信用されません。もちろん、大学の先生は露骨に口にしたりしませんが、腹の中では全てお見通しです。リーダーシップの有無など、面接をすれば一発でバレてしまいます。
要は、地位よりもその活動にどれだけのめり込めたか、どれだけ熱くなれたかです。
【学内でクラブ・サークル活動(もっとも力を入れていたものをひとつ記述してください)】
クラブ活動等で差別するということもありません。確かに、珍しい名称のサークルでもあれば関心を持っていろいろ聞かれるかもしれませんが、評価の対象は、あくまでもその活動を通じて受験生本人がどのようなヒドゥン・カリキュラムを得てきたかです。【活動実績】
上に同じ。【学外での活動(学外のクラブ・ボランティア活動など)】
ボランティア活動について聞いてくる大学が多いからということで無理にボランティアを勧める先生がいますが、私はあまり勧めません。アドミッション・ポリシーで『ボランティア活動等を評価する』と書かれていても、それは何もボランティアを評価するわけではありません。『等』って書いてあるでしょ?あくまでも、その受験生が外の世界とどのように関わっていたかを評価するのです。例えば、有志のダンスクラブでも構いませんし、ヨサコイ、阿波踊り等の活動でも構いません。要は、その活動にどれだけのめり込めたか、どれだけ熱くなれたかです。
【活動実績(日常の活動内容・大会・コンクール・発表会などへの参加や成績)】
思いっきり自己アピールしましょう!!【そのほかの活動 資格・検定など(主要なものを3つ以内で記述して下さい)】
多ければ点数が高い、などという考えは捨てましょう。【各種のコンクールや受賞の実績】
この手の項目で質問されることがあります。それは、『優勝と準優勝、または、特別目立つ賞を取っていなかったりしたら、それが合否に影響されるのか?』というものです。安心して下さい。それはほとんど影響がありません。確かに、優勝したり、トップを取ったりすれば評価されるかもしれません。しかし、それはただ単に『目立つ』という理由からです。賞を取ったとか取らなかったとか関係ありません。問題にされるのは、それらの活動にどう向き合って来たか、その活動を通して、自分がどのように成長したか、個人の内面が問われます。もともと体操で優勝した人と、ブラスバンドコンクールで準優勝だった人、冷静に考えれば分ると思いますが、これらは全く性質の違う競技や分野で、比べることなんか出来ないからです。優勝者は何点、準優勝だと何点、こんなつけ方をしているのは、高校入試くらいのものです。安心して記入しましょう!
【これまでの学校内外おける活動や資格取得などについて記入して下さい。】
上に同じ。【趣味・特技】
趣味:東京湾クルーズ。特技①:警備艇の追跡から逃れるためのジグザグクルーズ(笑)。
特技②:ハンググライダーのクライミング・バーティカル・ブレイク(マニューバーの一種)。
【得意な科目】
英語、国語、社会科全般、日本語、ドイツ語、中国語、韓国語、ロシア語、小論文。【学業のなかでどのような科目に興味や面白味を感じましたか。】
高校時代、英語の単語テストでは担任の似顔絵を描いていました。それが面白かったです。【その理由は何ですか。】
授業がつまらないから。【またそれらの科目を学ぶためにどのような努力や工夫をしましたか。】
教師を変えてくれるよう、校長に直訴しました。 (※注:こんなこと、書くなよ!)【これまでに、あなたがもっとも熱中し、または充実感を感じた活動や事柄は何ですか。】
映画製作と応援団です。【その活動や事柄の内容、努力した点、その結果得られた成果、将来への影響などについて記述して下さい。】
応援団で腹式呼吸を学習し、それが授業に役立っています。また、啖呵の切りかた、相手の脅し方を学び、教え子が暴力団がらみの問題に巻き込まれた際、それが大いに役に立ちました。さらに、暴走族を大学へ進学させようという某テレビ局の企画に参加した際も役に立ちました。映画製作では、カメラワーク次第でどのようにでも情報を伝えられることを学びました。
【これまでの質問事項について書ききれなかったことや、質問項目以外のことで、強くアピールしたいこと等を自由に記述して下さい。これまでの記述内容と重複があってもかまいません。また、右ページの白紙は自己アピールするうえで必要であれば自由に使用して下さい。 】
出願書類の中にある真っ白な自由帳のようなページを初めてみた時は衝撃でした。もちろん、慶応義塾大学のSFCでしたが、それは両面真っ白なページでした。ここの項目は『必要であれば』としていますが、慶応は必須。私個人ではやりたくてやりたくてたまりませんでしたが、受験生本人は激しく苦しんでいたようです。偏差値をあげることばかり考えてきた受験生には残酷ですよね(笑)。
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