エントリーシートの書き方

エントリーシートの書き方

エントリーシート

 志望理由書・自己推薦書の書き方について見てきました。要は、人の顔色を見たり、相手がどう思うかということばかり考えて“おりこうさん”になるのではなく、自分の志を存分に書こう、というものでした。ぜひ頑張って下さい。そこで、このページでは、志望理由以外に求められる『作文書類』、特に『AO入試のエントリーシートの書き方』を中心に見て行きたいと思います。

推薦型選抜・総合型選抜のエントリーシート

 大学にもよるのですが、総合型選抜の提出書類が、書類というよりは『冊子』といった方が良いようなものを求められることがあります。有名どころでは、慶應義塾大学のSFC(湘南藤沢キャンパス)などでしょう。書類というより冊子、本(?)を提出しなければなりません。また、最近ではよく見かけるようになったパターンとして、『見開き両面白紙:このスペースに『自分』を表現せよ』、なんてページもあります。
 確かに苦しいですよね(笑)。
 様々なバリエーションで学生を評価しようというのが総合型選抜ですので様々なエントリーシートのバリエーションがあるのも当然のことだと思います。
 これらに共通するものは、まず『その冊子を通して提出した受験生が見えてくる』ものでなければなりません。
 時々、筆がのったのか、情熱的に書き上げる受験生がいます。ところが、その冊子を最初から順を追って読んでみると、どのような人物か見えてこない。いや、それどころか、支離滅裂で、人物の思考が一貫していないなんて場合があります。原則、成績以外の基準で行われる入試の提出書類のルールは自由ですが、これではいくら何でもちょっと…。
 意外かもしれませんが、結構、そいういう学生がいるので注意するようにしましょう。

エントリーシートが求めるもの

 一般入試(学科試験)を受験する者の多くが、大学に合格するのが人生のゴールみないな受験生ばかりです。大学に入って何を学ぶのか、そして、大学を卒業した後、何がしたいのか、それが全くない学生たちが進学していきます。将来の目標は大学に入ってから考えよう、ということでしょうか。
 私は別にそれはそれで構わないと思います。普通に生活してきた普通の高校生が、将来の目標なんて大それたものを持つ必要はないでしょう。カラオケへ行き、ゲームセンターへ行き、友だちとおしゃべりで時間をつぶし、夜は予備校でお勉強…。こういう生活から将来の目標なんて見えてくるとは思えません。
 大学へ進学し、そこで将来の目標を探しましょう。
 しかし、こと総合型選抜は違います。将来の目標、夢、志がなければ合格しないのです。大学に合格するために何かをしてきた受験生が合格するのではありません。主体的に自分が抱いた志をもった受験生が合格するのです。
 良い例が、人の真似です。
 例えば、慶応大学を始めとするいくつかの大学で、両面白紙のページに自分を表現させるという課題があります。真っ白な紙に、何を書いていいのか分らないという受験生がほとんどです。そこで、いろいろな人のアドバイスをもらいます。そのアドバイスをそっくりそのまま真似をしてしまうのです。
 また、自分の活動記録を報告させるようなエントリーシートもあります。『資料となる写真等があれば添付せよ』の指示に、ある受験生が有名人と一緒に写真を撮り、それを提出したら合格したなんて話を聞こうものなら、必死に有名人と会う機会を作ろうと行動します。
 残念ながら、こういう受験生を落とすのが総合型選抜です。
 エントリーシートは、誰かがやったものを真似するのではなく、また、大学に入るためにボランティア活動をしたり生徒会活動をしたりするのではなく、自ら主体的に、自分の頭を使って考えて書かなければなりません。このことに注意しましょう。

 

エントリーシートを書こう
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